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大江川 (名古屋市) : ウィキペディア日本語版
大江川 (名古屋市)[おおえがわ]

大江川(おおえがわ)は愛知県名古屋市を流れる普通河川。なお、本項では上流に相当する中井用水(なかいようすい)についても記す。
== 概要 ==
江戸時代新田開発と明治末期にかけての埋め立てによる名古屋港整備で形成された人工の河川だが、水質の悪化などから現在では流域の半分近くを暗渠化して大江川緑地が置かれている。
大江樋門がある南区元塩町付近は江戸時代初期には大江湊と呼ばれており、周辺の悪水と複数の流れの河口があった。文政5年(1822年)に刊行された地誌郡村徇行記』では、寛文年間(1661年 - 1672年)には多数の船が出入りする港として使用されていたとの記述があるという〔名古屋市:大江川湊跡(南区) 、2009年11月5日〕。周辺の干拓によって入江となり、やがて現在の大江川となったが、かつて干満の差が4メートル近くあり、昭和初期には開削・拡張して運河にする計画があった〔日本の近代遺産50選 10松重閘門 〕。
河口から大江川緑地までの約2kmと、大江樋門から国道1号までの約500メートルで地上に姿を見せ、国道を渡った先で中井用水と名を変えて再び暗渠となるが、付近ではゴミの不法投棄などもあって、水質はお世辞にもきれいとは言い難い。
河川延長は公式には3.5km〔、河口から上流方向で橋の欄干に「大江川」の銘が最後に確認できる国道1号付近までで約4kmあるが、中井用水を含める説では約12kmとなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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